はじめに
「目覚ましを止めてベッドから立った瞬間、踵に電気が走るような痛みが来る」。朝の第一歩が怖くなる——足底筋膜炎でよく聞くお悩みです。今回は、半年間も痛みに悩まされた50代女性が石膏採型インソールで痛みをほぼゼロまで減らせた実例をご紹介します。
1. 患者さんの悩みと症状
- 朝の一歩が激痛
- 立ち仕事(1日8時間)終盤でジンジン
- 市販インソールとストレッチを半年続けるも変化なし
- 週末5 kmのウォーキングを断念
足底筋膜炎は、足裏の膜(足底腱膜)が毎日引っぱられて小さな傷を作り、寝ている間に縮んだ膜が“朝の一歩”でいきなり伸ばされるため痛みがピークになります。
2. 初回カウンセリングでわかったこと
| チェック項目 | 結果 | 意味すること |
|---|---|---|
| 土踏まずの高さ | 低い (扁平足ぎみ) | クッション性ダウン |
| 踵の押さえ痛 | 内側に強い痛み | 炎症ポイント特定 |
| 足裏の膜 | 張りと厚みあり | 長期の負担が原因 |
| 既製インソール | 支え位置ズレ | アーチを正しく支えられず |
要するに「土踏まずが落ち、踵に負担が集中する配置」でした。
3. 提案した装具ソリューション
- 石膏採型インソール——足の形を石膏で型取りし、ミリ単位で再現
- 土踏まずをピッタリ支える位置を決定
- 踵部は緩衝材で衝撃を逃がし、真ん中の圧力を分散
- つま先側はやや柔らかめ素材で蹴り出しをサポート
「足裏専用の枕」をつくるイメージです。
4. 装着後の変化と経過
| 時期 | 自覚痛みスコア* | 変化 |
|---|---|---|
| 装着前 | 8 | — |
| 装着直後 | 5 | 歩く痛みが軽減 |
| 1週間 | 3 | 朝の激痛が半分以下に |
| 1か月 | 2 | 日常生活で気にならず |
| 3か月 | 1 | 30 分ウォーキング再開 |
*0=痛みなし、10=耐え難い痛み
5. この事例からわかること
- 足底筋膜炎は土踏まずの崩れが根っこ
- インソールは「硬い・柔らかい」より支える位置と角度が大事
- インソール+ふくらはぎ・足裏ストレッチで再発リスクを下げる
おわりに
市販インソールで変化がなかった方こそ、自分の足に合わせた一足を検討してみてください。早い段階で合うインソールに出会えれば、“朝の一歩”の憂うつは意外と早く解消できます。
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